# 写真データ急増問題をSSD NAS「TERRAMASTER F8 NAS」で解決した話
高画質なカメラは、良い写真と引き換えに、大量のデータをもたらす。ローカルストレージは圧迫され、バックアップもままならない。この状況を解決するため、SSD NAS「TERRAMASTER F8 SSD」を導入し、ストレージ環境を刷新した。その経緯と具体的な構成について記しておく。
これまでの課題
元々の環境は以下の通り。
- ローカルストレージ: 1TB SSD
- バックアップ先: 2TB 外付けSSD (TimeMachine用)
- データ保管庫: 8TB HDD NAS (過去の録画データなど)
写真データだけで400GBを超え、ローカルの空き容量は300GBを切っていた。半年以内にパンクするのは、もはや時間の問題だった。
SSD NAS導入の決め手
まず、一時的な対策としてTimeMachine用だった2TBの外付けSSDを写真保管庫とし、ローカルストレージの逼迫は回避した。しかし、これはMac全体のバックアップ(TimeMachine)を失うことを意味する。
既存の8TB HDD NASをTimeMachine先にすることも考えたが、ランダムアクセスが非常に多いTimeMachineのバックアップは、HDDでは時間がかかりすぎる上に、失敗も頻発していた。バックアップ先としての信頼性に欠け、この選択肢は現実的ではない。
そこで、高速なランダムアクセスが可能で、TimeMachineのバックアップ先として安心して使えるSSD NASを導入することにした。
新しいストレージ構成とバックアップ体制
最終的に、以下の構成を新たに組んだ。
- NAS: TERRAMASTER F8 SSD(2TB SSD x 8枚 RAID6)
- HDDドライブ: ロジテック HDD ケース(NASに外付け、8TB HDD x 2個 RAID1)
- HDDドライブ: OMC HDD ケース(NASに外付け、16TB HDD x 1個)

新規で購入したのはNASと2TB SSD x 8だけで、他の構成は既存の資産の使い回しだ。これによりTimeMachineサーバを兼ねたファイルサーバ(実効12TB)が手に入った。ファイルサーバはRAID6でSSDの故障に対応し、さらにNASに接続した外付けHDDへ日次バックアップすることで、NAS自体の故障にも備える。
併せてAmazonフォトにもRAW画像をバックアップすることにした。
これらの施策によって、得られたメリットは以下の通り。
- 信頼性の高いTimeMachine用ストレージの確保
- 導入から10年近く経過したHDD NASの引退
- データの多重バックアップ体制の確立 (SSD NAS + 外付けHDD + Amazonフォト)
将来の展望
現状のローカル3TB(内蔵1TB + 外付け2TB)で容量が不足する将来も見据えている。TERRAMASTER F8 SSDは10Gbps接続に対応しているため、いずれは屋内配線を10Gbps化し、SSD NASそのものをメインの写真ストレージとして直接利用することも視野に入れている。その時のTimeMachine用ストレージは…まあ、その時にまた最適な方法を考えるだろう。