
# CDK実行環境をインストールする
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はじめに
この記事では、AWS CDKをTypeScriptで開発するための環境を、WSL2(Ubuntu)上に構築する手順を解説します。
なぜTypeScriptなのか?
- AWS CDKの標準:TypeScriptはAWS CDKで最初にサポートされた言語であり、公式ドキュメントやコミュニティのサンプルが最も豊富です。型安全な開発が可能で、大規模なインフラ構成でもコードの保守性を高く保つことができます。
なぜNode.jsのバージョン管理にNodebrewを使うのか?
- プロジェクトごとの環境分離:プロジェクトによって要求されるNode.jsのバージョンが異なるケースに対応するため、バージョンマネージャーである
nodebrew
を導入します。これにより、システム全体に影響を与えることなく、プロジェクトごとにNode.jsのバージョンを切り替えることができます。
その他ツールの活用目的
- Homebrew:
nodebrew
やawscli
など、開発に必要な各種ツールを簡単にインストール・管理するために利用します。 - awsp:AWSのプロファイルをインタラクティブに切り替えることができる便利なツールです。複数のAWSアカウントやロールを扱う際に、作業効率を大幅に向上させます。
0.概要
- Ubuntuインストール
- Homebrewインストール
- Nodebrewインストール
- Nodeセットアップ
- AWS CLIインストール
- AWSPインストール
- AWSプロファイル作成(SSO環境)
- AWS CDKインストール
- TypeScriptインストール
1.Ubuntuインストール
そのとき最新のLTSを入れる。現時点では24.04.1。
Ubuntuを入手する | Ubuntu Ubuntuは、スマートフォン、タブレット端末、PCからサーバー、クラウドまであらゆる環境で動作するオープンソースのソフト jp.ubuntu.com
2.Homebrewインストール
パッケージ管理ツールの一つ。ここではNodebrewのインストールに使う。
Homebrew The Missing Package Manager for macOS (or Linux). brew.sh
インストール方法は公式サイトに従う。
PATHを通すのを忘れないこと。
PATHは公式の通りでも良いし、~/.profileに以下のように追記しても良いと思う。
## homebrew設定### homebrewのパスを変数に格納HOMEBREW_PATH="/home/linuxbrew/.linuxbrew/bin"### PATHにhodebrewのパスが含まれているか確認if [[ ":$PATH:" != *":$HOMEBREW_PATH:"* ]]; then # パスが存在しない場合は追加 export PATH="$HOMEBREW_PATH:$PATH"fi
3.Nodebrewインストール
brew install nodebrew
PATHを通すのを忘れないこと。
ここでも、~/.profileに以下のようにしても良いと思う。
## nodebrew設定### nodebrewのパスを変数に格納NODEBREW_PATH="/home/linuxbrew/.linuxbrew/var/nodebrew/current/bin"### PATHにnodebrewのパスが含まれているか確認if [[ ":$PATH:" != *":$NODEBREW_PATH:"* ]]; then # パスが存在しない場合は追加 export PATH="$NODEBREW_PATH:$PATH"fiexport NODEBREW_ROOT=/home/linuxbrew/.linuxbrew/var/nodebrew
4.Nodebrewセットアップ
## Nodebrew セットアップnodebrew setup
## インストール可能なnode.jsのバージョンを確認(明確に必要なバージョンが分かってるなら飛ばしてもいい)nodebrew ls-remote
## node.jsインストールnodebrew install <バージョン>
## 使用するnode.jsの指定nodebrew use <バージョン>
5.AWS CLIインストール
brew install awscli
以下のように~/.profileに追記してタブ補完も有効にしておく。
## AWSCLIタブ補完complete -C '/home/linuxbrew/.linuxbrew/bin/aws_completer' aws
6.AWSPインストール
npm install -g awsp
インストール後はエイリアスを設定しておく。
~/.bashrcに以下を追記。
alias awsp="source _awsp"
7.AWSプロファイル作成(SSO環境)
aws configure sso
コマンド入力後は流れに従う。
8.AWS CDKインストール
npm install -g aws-cdk
9.TypeScriptインストール
cd <プロジェクトディレクトリ>npm install --save-dev typescript ts-node
TypeScriptプロジェクト開発時にのみ必要なプログラムは —save-dev オプションでインストールします。